2021.3.23 (火) 初午
19日の夜から煮始めたしもつかりがようやく完成した。所要時間のほとんどは、塩鮭の頭を煮崩すことに費やされた。この行程に圧力鍋を用いれば、すべては1日で完了するだろう。圧力鍋を用いても小さくならない骨があれば、包丁で細かくしても構わないと思う。
ところで「しもつかり」と人目につくところに書くと「しもつかれじゃないんですか」と訊かれることがある。「しもつかり」は「しもつかれ」と表記をされることが圧倒的に多い。しかしウチではむかしから「しもつかり」と言い習わしてきた。
“of course”の発音は「オフコース」なのか「オブコース」なのか、という論争が学生のころクラスであった。権威のある辞書の名を挙げ「その発音記号によれば…」と口を開いた優等生がいた。僕の意見は「どうでもいいじゃねぇか」だった。
北関東から東北にかけては「い」と「え」の音を混同するどころか、両者を逆転させる例が少なくない。「江戸時代」を「イドジダイ」と言った人が、おなじ口から「胃腸」は「エチョー」と発音するのだからややこしい。
その北関東の郷土食であれば「しもつかり」なのか「しもつかれ」なのかについても「どうでもいいじゃねぇか」と僕は考えている。
朝飯 玄米の焼きおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、白菜とベーコンの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 刺身湯波、新玉葱の梅肉和え、春野菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、しもつかり、豚肉と菜花の炒め、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、赤飯