2021.3.19 (金) UNTITLED 2008 Ⅲ
今月8日、銀座と京橋のあいだにある画廊へ行った。柏木弘の最新作はネパールで漉かれた紙によるもので、すべては9枚で一組になっていた。専門筋と思われる人たちの会話から、それらは非常に学術的なものであることがうかがわれた。しかし僕の目的は他にあった。
ようやくひとりになった柏木に、僕はiPhoneに保存した画像を見せた。13年前の作品は、いまだ作者の手元にあるとのことだった。その”UNTITLED 2008 Ⅲ”が欲しい旨は、帰宅してから本人に伝えた。
作品は、壁に掛けやすいよう裏面が調えられた状態で、おととい届いた。添えられた説明文には、制作の過程が詳細に記してあった。
板に綿布を固く張り、幾重にも色の塗られたそれを、今日は隠居へ運んだ。そして床の間に掛けてみた。その玄妙な赤は、僕の感覚からすれば、冬の曇った日にこそ似合う気がする。置いてもせいぜい桜の咲くころまでだろうか。それまでは惜しみつつ、少しずつ楽しもうと考えている。
朝飯 明太子、納豆、温泉玉子、油揚げと小松菜の炊き合わせ、茹でたブロッコリーと生のトマト、ごぼうのたまり漬、メシ、大根の味噌汁
昼飯 ごぼうのたまり漬、塩鮭、明太子、白菜漬けのお茶漬け
晩飯 めかぶの酢の物、白菜漬け、椎茸と青菜と豚肉の鍋、麦焼酎「麦っちょ」(前割のお燗)