2021.3.13 (土) シャチョー
「食品工場が抱える問題のひとつに、床や水路の経年劣化がある。ウチもその例に漏れず、補修を繰り返してきた」と、先月26日の日記に書いた。今日はその先月に続いて2度目の工事が行われる。
朝、7時40分に事務室のシャッターを上げる。「業者の方が見えています」と、真っ先に入ってきたハセガワタツヤ君が言う。その後ろに水色の作業着を着た「シャチョー」が立っていた。その「シャチョー」はまた、僕のことも「シャチョー」と呼ぶ。
子供のころ、僕のオヤジも含めて街の商店主たちが「シャチョー」と互いを呼び交わすことに違和感を覚えていた。そのころ僕の頭に浮かぶ「社長」とは、ダブルブレストの背広を着て葉巻を咥えた恰幅の良い男でなければならなかった。それが大人になってみれば、作業着とユニクロのフリースを着た同士が「シャチョー」である。
その範囲の広さから「果たして今日中に終われるだろうか」と心配された工事は、17時に数十分を残して完了した。機械類や作業台の養生は充分だ。それでもあす出社する製造係は先ず、掃除から仕事を始めることになるだろう。
朝飯 らっきょう、ごぼう、しその実の各たまり漬、メシ、豆腐となめこと揚げ玉と白菜キムチの味噌汁
昼飯 塩鰹のふりかけ、沢庵、白菜漬け、塩鮭、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 こんにゃくの甘辛煮、白菜漬け、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、生のトマト、鶏とマッシュルームのクリーム煮、鶏の燻製、TIO PEPE、杏仁豆腐、Old Parr(生)