2017.3.4 (土) 失望と転進
理科のテスト用紙に蜂が描かれている。その体の各所から延びた線の先に回答欄がある。触角から引かれた線の先に「しょっかく」と答えを書いたら後日、バツをつけられ戻ってきた。「へげ」と答えた隣のヤギサワエーイチ君はマルだった。
「教科書では『ひげ』と教えている。『触角』とは教えていない」というのが教師の説明だった。それならなぜ「へげ」はマルなのかと畳みかけると「『ひげ』は『へげ』ともいう」と、教師は僕との質疑応答を打ち切った。
今朝の日本経済新聞第44面の「私の履歴書」を読んでいくと、アメリカのオクラホマ大学で、ジョー・プライスがおなじ経験をしていた。以下にそれを引用する。
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ある試験で、自分なりの解法を見つけて問題を正解に導いたことがあった。ところが教授は教科書に載っている公式でないからダメだという。「あぁ、普遍的ではないが、この手もあるね」という理解さえ教授は示さない。私は機械工学に失望した。ますます専攻への意欲がうせ、苦痛さえ感じ始めていた。
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後に名を成すジョー・プライスでさえ、たった一度の失望により学問への意欲を失うのだ。まして凡人である僕においてをや、である。小学5年生のときのあの経験は、その後の僕の考えや行動に、かなり濃い影響を与えたと思う。
朝飯 納豆、厚揚げ豆腐と小松菜の淡味炊き、ウィンナーソーセージのソテーを添えた目玉焼き、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、すぐき、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の野菜麺
晩飯 “TIO PEPE”、人参と隠元豆のスープ煮、マッシュドポテト、スパゲティを添えたハンバーグステーキ、“Chateau Montus Madiran 2003”、焼きメレンゲ