2021.2.25 (木) 坂の上の雲
上澤梅太郎商店が行事を催したら1万4千人が参加をしてくれた、という夢のような夢を見ながら目を覚ます。
そのまま横になっていると、エンジンから排気管までかなりの改造を施したと思われるクルマの音が高速で近づいてくる。目の前の十字路で右折か左折を試みれば、道を外れてどこかに衝突しそうな勢いだ。しかしクルマは窓の外でその音量を最大にすると、宇都宮方面か鬼怒川方面かは不明ながら、そのまま遠ざかっていった。
いまだ起きることはせず、自由学園の高等科に学んでいたころのことを思い出す。その多分2年生のとき女子部の人に、2歳か3歳下の中等科の人たちがガリ版で刷り、ホッチキスで綴じた小冊子を見せてもらった。借り受けたわけではなく、その場でページを繰ったのみだったから、すべてを読めたわけではない。僕の目を惹いたのは「好きな作家ベスト10」というところで、その第1位は司馬遼太郎だった。
夏休み、冬休み、春休みに帰省をすれば、家で週刊朝日が読めた。司馬遼太郎はそこに「街道をゆく」を連載していた。僕はいつも、その部分は読まずに飛ばした。文体に馴染めなかったからだ。だから僕は、自分より年少の女の子たちが司馬遼太郎を好んで読むということに驚いた。
司馬遼太郎といえば、そのミニコミ誌を目にする数年前、つまり中学生のとき「坂の上の雲」が箱入りでおばあちゃんの机の上にあった。それに僕が目を留めると「まだ難しいと思うよ」とおばあちゃんは言った。それから50年ほどが経って、僕はいまだ、司馬遼太郎は1冊も読んでいない。
朝飯 鰯の丸干しの網焼き、白菜漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうの甘酢漬け、メシ、揚げ湯波と蕪の味噌汁
昼飯 「丸亀製麺」のわかめうどん
晩飯 めかぶの酢の物、白菜と塩昆布の浅漬け、「丸亀製麺」から持ち帰った天ぷらあれこれ、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)