2021.2.19 (金) ツジバード
上澤梅太郎商店は「ほぼ年中無休」で動いている。静かに過ごせるのは、夜の明ける前のみだ。その時間の長短は、目覚めの時刻による。今朝は3時台から食堂に出ることができた。「大余裕」である。
数日前に個展の案内が届いた。本人が画廊にいる日を確かめるべく、メッセージを送ろうとして、ふと手を止める。その人のスマートフォンが、この時間から妙な音を発したり震えたりしては申し訳ないと考えたからだ。ちなみに僕は、その手の報せはすべて設定を切っている。
隣の食堂の明かりを頼りに、暗い応接間の仏壇に花やお茶や線香を供える。そこから戻る途中、応接間の、椅子と一体になった小机のワインに気づく。
むかしツジバードという食いしん坊がいた。彼はniftyの電子会議室を主催していた。あるとき彼はそこで、ペトリュースの1961年物を飲んだ経験を語った。グラスに1杯で深く満足をして、それ以上、欲しい気持ちは起きなかったという。
そのような偉大なワインを口にしたことはない。しかしツジバードの言うことはよく分かる。きのうのデュクリュボーカイユは、家内に手伝ってもらっても半分しか飲めなかった。中の空気は真空栓で抜いてある。しかし早く飲むに越したことはない。そう考えて、今夜もきのうに引き続いてステーキを食べることとした。
午後、思いがけず牡蠣が届いた。というわけで、夕食は牡蠣フライに変更をされた。それはそれで、とても嬉しい。食べきれなかった分については、明日の昼のおかずにしようと思う。
朝飯 納豆、揚げ湯波とひじきの炒り煮、細切り人参のサラダ、茹でたブロッコリー、しもつかり、白菜漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、蕪と蕪の葉の味噌汁
昼飯 揚げ玉、白菜漬け、塩鰹のふりかけ、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 蕪と蕪の葉のサラダ、刻みキャベツを添えた牡蠣フライ、Petit Chablis Billaud Simon 2016、エクレア、Old Parr(生)