2021.2.11 (木) 朝から大忙し
「高島屋様出荷予定数量」と題されたA3の紙を持って、朝から事務室と製造現場のあいだを行ったり来たりする。上澤梅太郎商店は、いま食べごろの新鮮な商品のみを蔵出しすることを旨として、商品の作り置きはしない。その理念により、需要の急増にはからきし弱いのだ。
「らっきょうのたまり漬」の今日の出荷は予定の5割増しにするよう、長男はきのう15時に日本橋高島屋から電話をしてきた。今朝着のメールでは、そこから更にいくつ増やせるかを訊いてきた。「今日、店と地方発送で、らっきょうのたまり漬がどれだけ出るか、それがほぼ確定する15時までは、返事はできない」と包装係のヤマダカオリさんは言う。それはそうだろう。
日本橋高島屋へ向けての「らっきょうのたまり漬」の今日の出荷数は、結局のところ、予定の倍になった。ちなみに明日の出荷数は、予定の2.5倍と決まった。「この、田舎と東京の温度差は一体、何だ」という思いである。
夕食を終えた食卓で「お鮨屋さんです。何にしますか」と孫に声をかけられる。「お任せします」と注文すると、彼女は折り紙で鮪と胡瓜巻きと玉子を作ってくれた。更に「お酒は何にしますか」と問われて「お鮨には日本酒です」と、きっぱり答える。
もっとも「鮨にはお茶」と断言する本職もいる。あるいは彼女が大人になるころには、現在のタバコと同じく酒も、社会から忌避されるものになっている可能性がある。次に訊かれたときには「お茶をいただきます」と答えた方が、無難かも知れない。
朝飯 おでんの鍋で煮られたゆで玉子、納豆、菠薐草のおひたし、牛蒡と人参のきんぴら、ごぼうのたまり漬、すぐき、メシ、揚げ湯波と菠薐草の味噌汁
昼飯 焼き鮭、牛蒡と人参のきんぴら、塩鰹のふりかけ、すぐき、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 レタスとベビーリーフのサラダ、コーンポタージュスープ、茹でたブロッコリーと人参とじゃがいものソテーを添えたハンバーグステーキ、Petit Chablis Billaud Simon 2016、CLOS DU MARQUIS 1986、チーズを添えた煮林檎、Old Parr(生)