2021.1.31 (日) カレンダーを2枚
2017年1月14日、我々自由学園男子部35回生は、明日館で開かれた新年総会で還暦を祝っていただいた。祝辞は、ひとつ下のクラス36回生のキムラカツヒコ君が述べた。返礼は同級生で生物学者のアリカワケンタロー君が務めることになっていた。しかしそのころアリカワ君は公私ともに忙しく、幹事のノリマツヒサト君はその代役として僕を指名した。挨拶などは3分で終わる、おやすい御用だ。
1973年、我々が高等科2年生のときに第一次オイルショックが勃発した。東京の地下街の電光看板はすべて電源を落とされ、あたりはそれまで経験したこともない暗さに沈んだ。1971年のニクソンショックにより円が急騰して企業の業績は低迷、しかし物価は上がり続けていた。1975年の春、最高学部に上がった直後にサイゴンが陥落した。1979年の卒業直前にはイランが王様を追い出して宗教国家を打ち立てた。世はいつも激動だった、そんなことを挨拶では話した。
そして現在は「コロナ」で、またまた激動である。2020年のオリンピック開催都市は東京。そのニュースに浮かれていたころ、一体誰が、今の世を想像し得ただろう。
それでもまだ、民草が戦地に送られ、生きて戻って来なかった戦時にくらべれば、よほどマシである。いまできることを淡々粛々としていくだけだ。そして「お彼岸まで、あと7週間か」と、事務机左のカレンダーを2枚めくりつつ確認をする。
朝飯 秋刀魚の梅生姜煮、油揚げと小松菜の炊き合わせ、温泉玉子、なめこのたまり炊、広島菜漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 メンチカツ弁当
晩飯 鶏の胸肉のサラダ、皮蛋豆腐、豚足と大豆の煮込み、「鶴一家」のラーメン、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)