2021.1.27 (水) 懐かしい黄色の紙
「海外で、訊かれたことが理解できなかったときには必ずノーと答えよ」という鉄則がある。分からないまま「ハイハイ」などと愛想笑いをしてると、そのうち取り返しのつかないことになる。一方「はい」と答えることが当然の状況にもかかわらず否定をすれば、相手は言い方を変えて何度も訊き直してくれる、というわけだ。
1980年が明けてふた月ほどが経ったころ、ニューデリーでエアインディアの事務所を訪ねた。飛行機に乗るには「リコンファーム」の必要な時代だった。女性の係とのあいだで「訊かれたことが理解できない」ことが発生した。僕は鉄則に従って「ノー」と答えた。
相手は「本当ですか、コレラの紙ですよ」とことばを変えた。僕はようやく承知をした。そして胸元の貴重品入れから四折にした黄色い紙を取り出した。
いま「イエローカード」について調べると、コレラは1973年に対象から外れたとある。しかし実際には前述のとおり、1980年代の初めまでは、あちらこちらでその提示が求められた。
国は新型コロナウイルスの予防接種を、先ずは医療従事者を対象として2月の下旬から始めたいとしてる。以降の優先順位は高齢者、基礎疾患を持つ人だという。いずれにも属さない僕に順番が回ってくるのは初夏のころだろうか。懐かしい「イエローカード」が復活するかも知れない。
朝飯 菠薐草のおひたし、温泉玉子、納豆、紅白なます、ごぼうのたまり漬、白菜漬け、メシ、トマトと白菜と菠薐草の味噌汁
昼飯 なめこのたまり炊、白菜キムチ、塩鰹のふりかけ、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 じゃがいもと胡瓜のサラダ、大豆と切り昆布の八角煮、豚足と大根と大豆の煮込み、木須肉、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)、苺の杏仁豆腐