2017.2.26 (日) お食い初め
「一朗食初什器」と墨書された桐箱が倉庫にあるところから、オヤジが昭和5年にお食い初めをしたことは間違いない。昭和31年に僕がお食い初めをしてもたったか否かについては確かめたこともない。1985年に生まれた長男、1995年に生まれた次男に、お食い初めはしていない。そうして長男の、2016年11月7日に産まれた長女には本日、桃の節句のお祝いと共にお食い初めをすると、前々から知らされてきた。
日曜日の昼ごろは特に店が忙しい。その店を11時25分に抜け出し自宅へと戻る。長男の家族の住む3階には、嫁のおひな様、そして初孫のおひな様が並べて飾られていた。そのふたつのおひな様の前に置かれたお膳のあれこれを、正座した膝の上に抱いた初孫に家内が食べさせていく。「食べさせて」とはいえもちろん、それは「食べさせるふり」、つまり儀式である。
初孫は上機嫌のうちにお食い初めを完了した。後は嫁の、今日のために訪問してくれた父母も交えた総勢7名で昼食を摂る。そうして僕はといえば「リコちゃんが、おとなとおなじものを食べられるようになったら、面白いだろうなー」と、本日、何ごとが行われたかも知らない孫に向かって声をかける。
朝飯 「小諸蕎麦」のたぬき蕎麦、ライス
昼飯 鯛の塩焼き、ちらし鮨、赤飯、根菜類と昆布とこんにゃくの煮物、蛸と若布と胡瓜の酢の物、巻湯波の淡味炊き、蛤のお吸い物、金柑の飴煮、ひなあられ
晩飯 昼のあれこれ、菜の花の胡麻和え、牡蠣のコンフィ、大根のぬか漬け、「旭酒造」の「獺祭磨き二割三分」(冷や)、「久埜」の草餅