2020.12.21 (月) 今日こそは搾らない
今朝、空がいちばん綺麗だったのは、6時何分だっただろう。その写真を撮ろうとして、しかし防湿庫にカメラを取りに行くことは止めた。朝の空の写真は数日前の日記にも使ったことを思い出したからだ。隠居へ向かう家内と外へ出ると、空は2分前の美しさを、早くも失っていた。
隠居の柴折り戸まで家内を送って4階へ戻る。そして長葱を油で焼くなどしながら朝食を調える。テレビのアナウンサーが不意に「今日は冬至です」と言う。「えっ、もう」と虚を突かれて僕は一驚を喫した。「クリスマスは、キリストが生まれたからめでたいのではない、毎年、それを境にして世界が明るさを増しはじめるから”merry”なのだ」とは、あるキリスト教徒の言ったことだ。
冬至には南瓜を食べ、柚子湯に入ることになっている。今日の食卓に南瓜は見あたらなかったけれど、却って有り難かった。南瓜は、菓子になったものだけが好きだ。柚子湯はいつも、柚の効能をより強くしようとしてこれを搾り、その刺激に皮膚が敏感に反応して後悔をする。それを今年は覚えていたから、今日の柚は湯に浮かせたままにした。そして湯冷めをする前に、早々に寝る。
朝飯 大根と豚三枚肉の炊き合わせ、煮奴、焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、かき揚げと小松菜とトマトの味噌汁
昼飯 明太子、ごぼうのたまり漬、塩鰹のふりかけ、菜の花漬けのお茶漬け
晩飯 スパゲティナポリタン、Petit Chablis Billaud Simon 2016、“Bergfeld”のクッキー、Old Parr(生)