2020.11.14 (土) 静かな夕食
きのうの夕刻には5日分の日記が在庫されていた。今早朝、そのうちの、おとといの分を選んで「公開」ボタンをクリックする。
「その日にあったことを書くのが日記ではないか」と問われれば、僕のそれに限っては違う。徒然なるままキーボードを叩いて400文字を超えたら日記にする。もうひとつ、3日先、5日先のことでも、その日、何をするかが分かっていれば、あらかじめ文字にしておくことは可能だ。
と、ここまで書いて、ウェブ上に「断腸亭日常」を検索する。荷風は僕とは異なって、起きたことを日ごと忠実に記録している。あるいは忠実に記録しているように見える。大正7年12月25日の「二妓と共に桜木に一宿す」の桜木とは、現在の上野桜木を指している。
余談ではあるけれど、僕は根津から桜木を経て根岸に至る道が好きだ。特に佳いのは、寛永寺陸橋からの眺めである。現代の小村雪岱といえば、誰だろう。
今日はまた、嫁のモモ君が第二子を産む準備のため実家へ戻った。孫のリコも一緒である。というわけで、しばらくは静かな夕食が続くだろう。
朝飯 油揚げと小松菜の炊き合わせ、油揚げと蕪の葉の炒り煮を加えた納豆、干し海老を薬味にした煮奴、めかぶの酢の物、ごぼうのたまり漬、細切り昆布の佃煮、メシ、若布と白菜の味噌汁
昼飯 おでん、ごぼうのたまり漬、メシ、薬味として三つ葉を加えたフリーズドライ味噌汁”with love”
晩飯 蕪のサラダ、オールドイングランド、「日光味噌つぶ味噌」による肉味噌と納豆のスパゲテティ、Petit Chablis Billaud Simon 2016、「久埜」の最中、Old Parr(生)