2020.11.18 (水) それを知るだけのために
本の「きゃー、かっこいい」と感じる題名は、何と言っても塩野七生の「チェザーレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」だろうか。この上を行くものは何だろう。あるいは小林秀雄の「様々なる意匠」かも知れない。お酒の名前なら「美酒の設計」は、かなりかっこいい。次にグッと来るのは「聴雪」だ。
「美酒の設計」は、何となく前述の「様々なる意匠」を思わせる。それに対して「聴雪」と聞けば、僕には一茶の詠む冬景色が頭に浮かぶ。「美酒の設計」と「聴雪」とはまったく傾向のことなる酒名ではあるけれど、双方とも齋彌酒造店の品物だ。それぞれの名付け親は誰だろう。それを知るだけのためにこの酒蔵を訪ねてみようとする気持ちが僕にはある。
さて本日は日本酒に特化して月にいちど開かれる飲み会「本酒会」の例会日だ。冷蔵庫には「美酒の設計」もあるけれど、それは新年に回すことにしよう。そしてそれを除く4本を朝、来社したイチモトケンイチ会長の軽トラックに載せる。
朝飯 里芋の淡味炊き、大根の浅漬けゆず風味、小松菜の白和え、菠薐草と榎茸のおひたし、ごぼうのたまり漬、鮭の「日光味噌」漬け焼き、メシ、揚げ湯波と三種の茸と万能葱の味噌汁
昼飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛肉のすき焼き風、2種の佃煮、梅干し、ごぼうのたまり漬によるお茶漬け
晩飯 「やぶ定」の酒肴あれこれ、盛り蕎麦、4種の日本酒(冷や)