2020.11.2 (月) 夜はさっさと
小田実の「何でも見てやろう」を読んで一人旅を目指した人は少なくない。僕の持つそれはオヤジの妹にもらったものだ。奥付には、これが1961年6月23日発行の67版であることが示されている。価格は290円。
小田はインドで「日本の学生は何を食べるか」と訊かれて「カレー」と答え、インド人を喜ばせている。とここまで書いて「何でも見てやろう」の「にわかヒンズー教徒聖河ガンジスへ行く」と「不可触賎民小田実氏」のページを繰ってみた。そのような下りはどこにも見つからなかった。とすれば、僕の記憶は何だったのだろう。
とにかくこのところ、月曜日の夕食はカレーライスが多い。ウチの仕事は年中無休で「休日の晩餐」というものは皆無だ。カレーライスは作り置きができてすぐに食べられる、いわば戦闘食である。
そうしてその戦闘食を食べ終え風呂に入り、食堂に戻ると時刻は19時51分。僕のパジャマ姿に気づいて家内は「はやっ」と驚いた。早いもなにも、僕は夜はさっさと寝たいのだ。
そそくさと寝室に入り、寝台に横になる。そしてiPhoneのgoogleに「夜は千の眼を持つ」と入れてみる。真っ先に現れたのはYouTubeの、ポール・デスモンドとジム・ホールによる西海岸風の演奏だった。
朝飯 牛肉のすき焼き風、めかぶの酢の物、油揚げと蕪の葉の炒りつけを薬味にした納豆、鮭の「日光味噌」漬け、らっきょうのたまり漬、みょうがのたまり漬、メシ、きのうのピエンローの残りと長葱による味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトとレタスとチーズのサラダ、カレーライス、付け合わせの「らっきょうのたまり漬」と「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、Old Parr(ソーダ割り)、柿と林檎