2020.10.31 (土) 去年のモミジと今年のモミジ
「30代、40代のころは仕事の関係でこっちの方によく来て、そのときには必ずここに寄って、漬物を買って帰ったんだよ。いやぁ、懐かしい。味、変わらないねぇ」と、80歳代のはじめくらいだろうか、試食を口にされた紳士がお声がけをくださった。
上澤梅太郎商店のたまり漬は、年に1度しか収穫されない露地物の野菜を、発酵という、微生物の精妙な働きにより完成させる品物である。去年の紅葉と今年の紅葉が同じでないように、おととし生まれた長男と今年生まれた次男が同じでないように、数十年前のたまり漬と今のたまり漬の味が同じわけは無い。しかし今日のお客様のお声は褒め言葉として、僕は素直に受け取った。多いにありがたい。
それはさておき黄金週間、お盆、また現在のような道の混み合うときには、店は時間どおりには閉められない。渋滞により予定どおりに動けなかったお客様が、定時を過ぎても途切れないからだ。その店を社員に任せて外へ出る。そして売場に「蛍の光」の流れる道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へおもむき、ウチに割り当てられた冷蔵ショーケースの、位置替えに立ち会う。
ショーケースが90度回転されれば、それに向かうお客様の立ち位置も、これまでとは異なってくる。それに合わせて商品の配置も変えなくてはならない。新たな商品台は、数日前にオタニ建具店に発注をした。お客様のご不便は、なるべくはやく解消したい。
朝飯 牛肉のすき焼き風、めかぶの酢の物、焼き鮭、蓮根のきんぴら、みょうがのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 けんちんライス、らっきょうのたまり漬、みょうがのたまり漬
晩飯 人参と玉ネギのスープ、トマトとレタスとルッコラのサラダ、パテを塗ったパン、鮭とブロッコリーとマカロニのグラタン、Petit Chablis Billaud Simon 2016、「はつせ」の「白玉」、Old Parr(生)