2020.10.27 (火) 新生姜
「汁飯香の店 隠居うわさわ」は朝ごはんの店で、オーダーストップは12時30分だ。きのうはその12時30分に、販売主任のハセガワタツヤ君に声をおかけくださっお客様がいらっしゃった。それをハセガワ君から伝えられた僕は即、隠居へ電話を入れ、これからの入店が可能であることを確認した。
そのご夫婦を隠居の玄関までご案内し、裏の柴折り戸から外へ出る。すると軽トラックを駐め、なにかを探す風情の人が見えた。日光市塩野室地区に肥沃な農地を持つ池田農園からの、生姜の納入だった。僕は配達の人に声をかけ、蔵の大木戸を開き、そのトラックを後進にて中に招き入れる。
我々が八百屋で見かける生姜は皮が黄色く乾き、すこし硬い。それに対して新生姜の肌は白く、端のあたりは紅色に染まって瑞々しい。「これをおろし金でおろすのではなく、薄く刻んで豚肉と炒める式の生姜焼きは美味いんだよな」と考えつつ、検品のため開いた袋の口をふたたび閉じて紐で結ぶ。
生姜は、育つときには大量の水を必要とする。しかし収穫の季節に長雨に見舞われると根腐れをする。今年の、いつまでも終わらなかった梅雨も、生姜を含む一部の作物には恵みの雨だったように思う。
朝飯 大根の煮つけ、納豆、榎茸と水菜のおひたし、温泉玉子の「なめこのたまり炊」添え、数の浅漬けゆず風味、メシ、クリタケとヤタラモダシの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 “Finbec Naoto”の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、其の七、其の八、ブルゴーニュの白の中で2番目に安かったワイン、コーヒー