2020.10.18 (日) 朝日派
小泉八雲は夕陽をことのほか愛し、書斎には西向きの部屋を充てたほどだったという。僕は断然、朝日派、である。
早朝の仕事から上がって食堂に戻り、東の方角を眺めれば、空にはこのところ久しくなかった晴れの気配が兆してきた。きのうの日記を整えながら、その様子を眺める。そして頃合いを見計らって屋上へ上がる。
地表ちかくに低く横たわる雲から、いよいよ日が顔を覗かせようとしている。空は、先ほどまでの青から水色に変わりつつある。その様子をカメラに納めて今度は背後の、つまり北西にきびすを返す。日光の山々は、その頂部を朱に染めながら、徐々に明るくなりゆくところだった。
屋上から階段を下って食堂に戻り、いましがたの山の景色を反芻する。そして「初冠雪か」と、ようやく気づく。
この日記に「初冠雪」で検索をかけてみる。家から見える山に限っての「その日」については以下が見つかった。
2004年11月22日
2010年11月16日
2013年11月11日
2017年10月31日
もちろん僕は気象庁ではないから、上記が正確か否かについての自信は無い。それでも今年のそれは、夏に異常な暑さを記録した年としては、いささか早いように思われる。
昨冬は雪が少なかった。それゆえの水不足が心配をされた。しかし関東以北の米の作柄は、平年にくらべて「やや良」を記録するところが多かった。「汁飯香の店 隠居うわさわ」に「ゆうだい21」を提供してくれているヤギサワヒロシさんの棚田は大豊作だったという。
今年の冬は、例年にくらべて寒くなるのだろうか。
朝飯 秋刀魚の梅煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、焼き鮭、納豆、みょうがのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、蕪の葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトと人参とキャベツのサラダ、らっきょうのたまり漬「ピリ太郎」、カレー南蛮鍋、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)