2020.10.4 (日) それを好む理由
2時台に目を覚まし、3時すぎに食堂の灯りを点ける。お茶のためのお湯を沸かし、それを冷ましながら、朝倉さやの「日本漬け」をBOSEの小さなプレイヤーに差し込む。
「へー、16ビートできたか。いや、えっ? やっぱり8ビート?」と、リズムが融通無碍に揺れ動く「やさしさに包まれたなら」を聴けば、このたぐいまれな歌姫が、更に、とても優れた人たちの力を得られていることがわかる。それにしても、自作のサンバを歌う民謡歌手の素晴らしさはどうだ、ただ聴き惚れるばかりだ。
しばしばあることではあるけれど、今日は特に店の混み具合にムラが大きい。忙しいのはたいてい昼どきで、その時間帯は当然、社員の昼食の時間にもかかっているから、更に忙しくなる。今日の昼どき、僕が店に立っていたのは90分間ほどだっただろうか。
それと前後して、ふた組のお客様を蔵見学にご案内する。以降の蔵見学は長男に任せた。午後の食卓には、14時過ぎに隠居から戻る家内のために、小さなおかずふたつを食卓に用意する。
夜、長男の焼いた肉を前に、自分が家飲みを好む理由をつらつら考えてみる。第一は「メシが安くて美味い」、第二は「酒が安くて美味い」。しかし「それを言ってはオシマイ」だろうか。第三の理由は「タバコを吸う人がいない」かも知れない。
朝飯 すぐき、胡瓜と茗荷の酢の物、牛肉のすき焼き風、生玉子、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬、メシ、ピーマンの味噌汁
昼飯 焼き鮭、梅干、納豆、2種の佃煮、ごぼうのたまり漬によるお茶漬け
晩飯 トマトと人参とレタスのサラダ、玉葱のスープ、マッシュドポテトとブロッコリーのソテーを添えたローストポーク、TIO PEPE、”Bourgogne Aligote Jayer-Gilles 2014″、チョコレートケーキ、Old Parr(生)