2020.10.12 (月) 狭き門は楽な門
「ひと晩、楽しく遊びたければ、私に100万円をお預けなさい」と言ったのは、幇間の悠玄亭玉介だ。僕は一銭もお預かりはしない。以下に従っていただければ、これからの日光で、楽に楽しく紅葉狩りができます。
1.行き当たりばったり、準備不足は絶対に避ける。
2.週末はなるべく避ける。連休は絶対に避ける。
3.宿は、日光や鬼怒川のひとつ手前の今市に確保する。
4.夕食は、宿から気軽に行ける食事処や居酒屋で摂る。旅行気分を満足させてくれる店は、いくらでもある。店の名前や場所は、信頼できそうな地元の人に、あらかじめ訊いておく。
5.紅葉は、小来川から足尾へ抜ける道で観る。あるいは名もない農道で観る。渋滞どころか、すれ違うクルマもほとんどいない。どうしても「名所」で観たければ、夜明け前に宿を出る。
6.二荒山神社、東照宮、輪王寺のいわゆる「二社一寺」を見物したい人は、真冬に再び来る。雪、杉の巨木、壮麗な社殿や伽藍の組み合わせは息を呑むほどに美しい。
7.日光、鬼怒川、川治、奥鬼怒の温泉に浸かりたい人は、真冬に再び来る。冬の寒さと温泉の暖かさのメリハリが素晴らしい。また、宿泊料も安い。
8.自然に親しみたい人は、真夏に再び来る。奥日光や奥鬼怒に吹きわたる風は肌に心地よく、緑は目に眩しい。
「分かってねぇな、旅ってのは、行き当たりばったりで遭遇するあれこれが面白れぇってもんだろ」とおっしゃる方は、ぜひ「オレ流」でいらっしゃってください。1キロメートルを進むのに1時間という、夢のような渋滞が経験できるかも知れません。
朝飯 蓮根の梅煮、めかぶの酢の物、冷や奴、秋刀魚の梅煮、ごぼうのたまり漬、みょうがのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと豆苗の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 じゃがいもと南瓜のサラダ、豆とじゃがいもと鶏肉のカレーライス、八木澤ファームのハバネロ、しその実のたまり漬、Old Parr(生)、栗の餡の団子、Old Parr(生)