2020.9.26 (土) 暑さ寒さも
四季のうちの夏には「盛り」という雰囲気がある。「熱狂」とか「バブル」という言葉の似合うところがある。それが裾を引くようにして去って行く。否、季節は彼岸を境として、いきなり、秋になる。まるで歌舞伎のどんでん返しを見ているようだ。
今朝、蔵には4時15分に入った。そのときは半袖のポロシャツ1枚でもどうということはなかった。しかし4階の食堂に戻り、この、今日の日記を書くうち、いささか寒さを覚えてきた。寝室の、クローゼットに格納した箪笥には、既にして長袖のTシャツが用意してある。それを着ることを考えて、しかし気持ちはなかなか切り替わらない。
6時にテレビの電源を入れる。天気は西から回復の傾向にあると、気象予報士は四国中国地方のあたりを丸く指示棒で示した。とはいえ列島に夏日の戻ることは、もうないだろう。
伊丹十三の「お葬式」で、藤原鎌足演ずる「小さい老人」は「お寂しくなりますが」と挨拶をしながら主人公「侘助」の家を辞去した。夏が去ってしまったとは、まったく寂しい限りだ。
朝飯 トマトのサラダ、冷や奴、薩摩揚げの網焼き、大根おろしを薬味にした納豆、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の雷ラーメン
晩飯 枝豆、TIO PEPE、3種の茸のスパゲティ、Petit Chablis Billaud Simon 2016、プリン、Old Parr(生)