2020.9.4 (金) 静かに聞く
「早起きは三文の得」ということばは海外にもあるのだろうか。僕は、この格言は片手落ちと思う。得をしようとすれば夜なべと早起きの両立が必要ではないか。いわゆる「寝る間を惜しむ」というやつだ。僕は早起きでも、寝るのも早い。とんだナマケ者である。
いわゆる夜型なのだろう、ひとりの「友達」がある夏の朝に「今は5時台から明るいんですね」とfacebookに上げた。僕はすかさず「3時台から明るいですよ」と返した。「夏は夜」と清少納言は書いた。「夏は朝でしょう」と、こんなところに引用してはマックス・ローチには申し訳ないけれど、僕は強く”insist”したい。
立秋以降、だから1ヶ月ちかくも前から、その夏の朝が徐々に失われていくことが寂しくてならない。今朝は3時すこし前に起床した。3時50分、この日記を書きながら、窓の外に目を遣る。東の空に明るみは皆無だ。上半身をすこし傾けて、空の高いところに視線を移す。僕を見おろすようにして、金星が黄色い光を発している。「だったら今日は晴れか」と、すこし安心をする。
社員が各々の現場を片づけ、掃除をし、仕事から上がろうとする夕刻に冷蔵庫に入る。そこには本日、農家から届けられるなり流水で洗い、水を切って塩と混ぜ合わせたしその実が、大きな桶に収まっている。その、生のときにくらべれば隨分と落ちついた香りを静かに聞く。しその実の買い入れは、14日まで続く。
朝飯 生のトマト、豆腐の玉子とじ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 浅蜊の味噌汁、春雨サラダ、塩漬けらっきょう「夏太郎」、獅子唐の炒りつけ、水餃子、麦焼酎「二階堂」(ソーダ割り)