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清閑 PERSONAL DIARY

2020.8.12 (水) 火を点ける前に確かめろ

アメリカの田舎にある爬虫類だか両生類だかの研究所の食堂に、ふたつの学校をまたいで同級生が集まっている。午後の日はいまだ高いものの、これから宴会が始まろうとしている。僕はその同窓会に臨んで何やらスピーチをしている。夢から覚めると時刻は3時08分。上々の、1日の滑り出しである。

いまだ暗い応接間に明かりを点し、仏壇の掃除を始める。その仕事は36分間で完了した。ひと息をついて、食堂のテーブルできのうの日記を完成させる。更に今日の日記のここまでを書いてから、製造現場に降りる。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」が開店する9時前に、売場に商品を納める。そのままホンダフィットを如来寺の駐車場に回す。叔母が頼んだイッコちゃんの仕事により、雑草はすべて取り除かれていた。僕がしたことといえば、固く絞った濡れタオルで墓石やそのまわりを拭いたのみである。

午後、仏壇の線香立てを外に出して、その灰をふるいに掛ける。この行いをしながら、いつも思い出すことがある。

2015年9月27日、僕は黄金の三角地帯にほど近いパクラ村にいた。その日は家内の母親の祥月命日に当たっていた。僕はカレン人のシームンに頼み、村の寺に案内をしてもらった。蝋燭に火を点し、線香に火を点ける。それを仏前に供えようとしてはじめて、線香立ての灰の、ひどく固いことに気づいた。竹串に線香の成分を塗り固めたタイの線香は差し込めても、日本の線香は歯が立たないのだ。慌てた僕は空いた左手で灰をほぐし、何とか線香を立てた

ふるいに掛けたばかりの灰は、おどろくほど柔らかい。明日は迎え盆である。


朝飯 オクラのおひたし、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、筑前煮、大根おろし、らっきょうのたまり漬、メシ、トマトとツル菜の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 冷やしトマト、じゃがいもの煮転がし、大根と胡瓜のぬか漬け、「正嗣の餃子」の水餃子、麦焼酎「むぎっちょ」(オンザロックス)、「みしまや」の人形焼き、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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