2020.8.7 (金) 言うまでもない
オヤジは、こと旅においては多動症の気味があったと、以前、この日記のどこかに書いた。「香港なんてひと晩で飽きる」と、台北、香港、ソウルに各1泊ずつ、という旅を平気でしていた。しかし齢を重ねて後は、ソウルにのみ行くことが増えたような気がする。そして朝鮮の焼き物をすこしずつ持ち帰り、玄関の、韓国製の低い箪笥に集めた。
何年前のことだったか、玄関の床を貼り替えることになった。先ずは箪笥の中から焼き物をとりだし、複数の箱に収めて安全な場所に移した。箪笥は、幅2尺ほどのもの2棹、おなじく2尺半ほどのもの2棹を組み合わせたもので、2階の倉庫に仮置きした。
床の普請は数日で完了した。そして元のように箪笥を並べ、しかし焼き物を戻すことはしなかった。面倒だったのだ。
何年か経って、それらの焼き物が気になってきた。段ボールの箱は、たしか玄関の奥の階段室に置いたはずだ。しかしそこに箱は見つからない。だったら2階の倉庫だろう。そう踏んで探したものの、そこにも見あたらなかった。このような「神隠し」を、僕はこれまで何度も経験している。まったくもって不思議なことだ。
更に何年かを経た数日前に、その箱があったと、家内が言ってきた。場所は、4階のエレベータを降りた真正面の部屋だった。即、そのふたつの箱を玄関に降ろし、中のものを箪笥に収めたことは言うまでもない。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、納豆、茄子と獅子唐の味噌炒り、鰆の「日光味噌梅太郎白味噌」漬け焼き、菠薐草のおひたし、らっきょうのたまり漬、胡瓜と人参のぬか漬け、メシ、揚げ湯波と菠薐草の味噌汁
昼飯 冷やし中華
晩飯 トマトのサラダ、何日か前に残したおかずによるスパゲティ、チーズのオーブン焼き、Petit Chablis Billaud Simon 2016