2020.7.28 (火) 聴きながら眺めながら
「タイには毎年、3月と6月と9月に行くことにしています」と、タイに長く住んでいた人に話したことがある。「なにも、そんな悪いときをわざわざ選ばなくても」と、その人は笑った。
インドシナでは、3月は酷暑を迎えるころであり、6月は雨期のまっただ中、9月は雨季から乾季に移りつつあるときだが、時として大雨に見舞われる。しかし雨期においても雨がシトシトと降り続くことはほとんどない。大抵は一気に降り、すぐに上がる。旅行者は少なく、宿泊料は安い。つまり悪いばかり、でもない。
いばらの茂みを住み家にするウサギもいれば、家で飲む酒がいちばん美味い、という人もいる。ウサギは人ではないけれど、人の好みは様々だ。僕も家飲みばかりだが、たまには外へ出る。
街ではほとんどそこにしか行かない居酒屋の引き戸は開け放たれて、店の中には静かで涼しい空気があった。そして昭和の歌謡曲を聴きながら、あいだみつをのカレンダーを眺めながら、ビンの4分の1ほども焼酎を飲む。
朝飯 ピーマンと人参の炒り煮、牛肉のすき焼き風、冷や奴、長葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、柴漬け、茄子の塩漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「和光」のお通しの茄子とモロッコインゲンの揚げびたし、鰹の刺身のたたき風、つぶ貝の刺身、サービスの冷やしトマト、豚カツ、「二階堂酒造」の麦焼酎「吉四六」(オンザ日光の天然氷)