2020.7.11 (土) これは簡単
朝は日記を書いたり本を読んだりする。時には明日の日記も書く。あさっての日記については、よほどの予定でもない限り書かない。音の無い、あるいはせいぜい鳥の啼き声くらいしか聞こえてこない時間は貴重だ。
土、日、月は上澤梅太郎商店が運営する朝食専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日だ。この3日間は、その日の予約に従って、家内は4時とか5時に起きてくる。そして高橋義孝風にいえば「それが天の命令ででもあるかのように」テレビのスイッチを入れる。そうなると、ものを書いたり読んだりは、もうできない。
そういう次第にて僕は席を立ち、今日は料理をすることにする。
きのう製造顧問のフクダナオブミさんに、家庭菜園で採れた唐辛子をもらった。唐辛子とはいえ梅雨の最中のそれはまったく辛くないという。その、艶やかに膨れた紡錘形を水で洗い、縦に二つ割りにして種を除く。そしてフライパンに油を敷き、弱火で炒める。
唐辛子は徐々に丸まり縮んでくる。生らしさの消えた頃合いを見計らってキッチンペーパーの上に移し、油切りをすると同時に冷ます。そして適当な保存容器に収めて「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を注ぐ。「朝露」の量が「ひたひた」ではしょっぱくなりすぎるから、半分くらいのところで抑えておく。これで「たまり浅漬け」の仕込みは完了である。
家内は6時に隠居へと去った。僕は「30分だけ」と決めて、ふたたび本を開く。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、切り昆布と細切り人参の炒り煮、温泉玉子、夏葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、刺身湯波、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 肉味噌納豆うどん
晩飯 冷やしトマト、もやしのナムル、キムチ鍋、「渡邉佐平商店」の酒粕焼酎「SEIKAI ALCOHOL 77%」(ソーダ割り)、バナナプリン、Old Parr(生)