2020.7.3 (金) 鬼田平子
地元の産品を詰め合わせた商品「おうち料理応援!味噌汁セット」は、春に企画して以来、今もなお、お客様からご好評をいただいている。これに含まれる完熟トマトの、6月分の代金を支払う必要がある。もうひとつ、毎週土日月に営業する「汁飯香の店 隠居うわさわ」のためのトマトを、今日は仕入れる必要がある。よって朝、ユミテ農園のユミテマサミさんに電話を入れる。呼び出し音10回は時間にして30秒。応答は無い。ユミテさんは僕とおなじく、携帯電話を携帯しないらしい。
電話が通じなければ、6月の支払いがいくらになるか分からない。もうひとつ、ユミテさんは朝は畑にいるから、釣り銭などは持たないだろう。そういう次第にて、1万円札から1円玉までを納めた手提げ金庫をホンダフィットの助手席に乗せ、農園のある森友地区へ向かう。
茎からもいだばかりのトマトは、いまにも爆ぜそうなほどに熟している。会社に持ち帰ったそれは即、隠居の厨房に運んだ。
来週の月曜日、 隠居には後輩7名が予約を入れてくれている。子供のころから寮で揉まれていれば、食べ物に好き嫌いは無いはずだ。味噌汁の具は、思い切って冒険をしてみても、良いかも知れない。
朝飯 納豆、菠薐草のソテー、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、炒り豆腐、生のトマト、しょうがのたまり漬、メシ、万能葱の味噌汁
昼飯 熱い汁で食べるざる饂飩
晩飯 胡瓜と若布と蛸の酢の物、長芋のたまり漬、しらすおろし、豚の冷しゃぶ、豆腐としらすと溶き卵の味噌汁、「片山酒造」の酒粕焼酎「粕華」(お湯割り)