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清閑 PERSONAL DIARY

2020.7.1 (水) 笹づくし

朝、家の竹藪から長男が竹を伐り出してきた。その枝を落とすところまでは僕も手を添えた。以降は家内や社員が手伝って、七夕の飾りを店の中に据えようとする。

竹を床に立てると、その先の高さは天井を遥かに超えてしまう。よって外へ出して地面に寝かせ、下から4節ほどをノコギリで落としてふたたび店の中に入れる。すると枝葉は大きくしなって、今度は隨分と短く感じられる。先ほど切り落としたばかりの4節を更に半分に縮め、その太い方に店の中の竹を接ぐと、ようやく格好が付いた。

この飾りは旧暦の七夕まで置くつもりと、長男は言う。カレンダーによれば、今年は8月25日がその日に当たっている。暦に則っている、とはいえ盆を過ぎての七夕飾りは、いかにもおかしい。というか、このような季節の行事を新暦で行うところに無理があるのだ。そしていくら無理があったとしても「御一新」以来の定めであれば、それも仕方がないのだ。

夕刻、必要に迫られて隠居へおもむく。すると玄関に続く6畳間の大壺に、笹の、今朝おとしたばかりの枝が大量に投げ込まれていた。ひと仕事を終えて母屋に戻ると、4階の廊下には、おとといサイトー君からもらった竹籠に、これまた何十本もの笹が枝をしならせていた。

膝のあたりにつきまとう孫に「笹の葉の歌、知ってる」と訊く。「知ってるよ」と彼女は答えて「ささのはさーらさらー」と歌い始めたと思うと、いきなりきびすを返して食堂に駆け戻った。「軒端に揺れて」から先も知っているかどうかは、明日にでも確かめてみようと思う。


朝飯 山芋と茗荷の酢の物、油揚げと小松菜の炊き合わせ、大根おろしを添えた揚げ茄子と揚げパプリカ、炒り豆腐、椎茸のおひたし、しょうがのたまり漬、メシ、若布と蕪の茎の味噌汁
昼飯 らっきょうのたまり漬、しょうがのたまり漬、3種のぬか漬けによるお茶漬け
晩飯 コーンポタージュスープスパゲティナポリタンPetit Chablis Billaud Simon 2016、チョコレート、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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