2020.6.8 (月) 何やら凜としたもの
4時4分、南の空には旧暦4月17日の月がある。真冬のことを思えば、早朝、ポロシャツ1枚で製造現場を歩ける今の気温は夢のようだ。この、蔵での仕事から上がって後は、あす会計事務所に提出する金銭出納帳の、小切手による出金について、朱で但し書きを入れる。
土曜日、日曜日、月曜日は毎週、家内はひとりそそくさと朝食を済ませて5時前に隠居へ行く。その時間の僕は、いまだ好き勝手なことをしている。よって自分の朝食は、自分で用意をすることになる。冷蔵庫の憑霊室、いやこの文字はマズイだろう、「ひょうおんしつ」と入力すれば良かったのだ、とにかく氷温室を見て、今朝のメシは鰯の丸干しによる一汁一菜にしようと決める。
簡素な食事では、汁の具を多めにする。そしてできあがったあれこれを、いつものお盆に並べてみる。その姿には、何やら凜としたものが感じられた。
ところでこのところ、朝食の短い動画をTikTokに上げている。今朝の一汁一菜も、iPhoneで撮ってみた。鰯の丸干しに添えた大根おろしは白いままの方が写りが良かろうと、先ずはそのまま鰯の頭に乗せる。それを口へ運んで頭の部分のみ噛みちぎる。カメラのスイッチを切って後は、その大根おろしに酢をかけ、次に「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を差す。それを今度は鰯の腹に乗せて口へ運び、入念に咀嚼する。そしてごはんをひとくち。いと、美味し。
朝飯 鰯の丸干し、胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」のサンドイッチと牛乳
晩飯 二十日大根のサラダ、グリーンピースと目玉焼きのチーズかけ、鯖とトマトのスパゲティ、Petit Chablis Billaud Simon 2016、羊羹、Old Parr(生)