2020.6.5 (金) 2ヶ月遅れ
年に一度、パンフレットを改版する。これを作る会社は南青山の、高樹町のちかくにある。関わる人は、カメラマンを除けばふたり。そのふたりとは、今年は4月9日に打合せをする予定だった。しかし「どこもかしこも」のコロナ騒ぎである。この、僕の好きな仕事は後日に延期せざるを得なくなった。
その「後日」が今日に決まったのは2週間ほども前のことだ。金曜日は「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日ではないけれど、僕はこの場所の雰囲気がより伝わるよう、辰巳に面した門にノレンを垂らした。
ふたりは店を経由して9時30分に隠居に来た。営業の自粛を解く今月27日より再開する一汁五菜膳を、先ずはふたりに食べてもらう。2合のごはんを炊き上げた土鍋は、20分ほどで空になった。「隠居うわさわ」へいらっしゃれば、ほとんどどなたでも、ごはん1合はお召し上がりになる。これまでの最高記録は、おひとりで2合。日光の、標高の高いところにある棚田で収穫された「ゆうだい21」、たまり漬、そして日光味噌による味噌汁の、それは魔法である。
話し合いは、別方面の担当者をウェブ上に呼び出しての会議を経て、15時に完了した。パンフレットの完成は例年と変わらず、9月上旬に予定をされている。
朝飯 蓮根のきんぴら、納豆、スペイン風目玉焼き、油揚げとカキ菜の炊き合わせ、切り昆布と人参と豚三枚肉の炒り煮、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの夜の玉葱のスープにトマトと長葱を加えた味噌汁
昼飯 たまり漬を使った3種のおむすび、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」
晩飯 茗荷の酢漬けを添えた刺身湯波、茄子とオクラとパプリカの煮びたし、菠薐草と榎茸のおひたし、鮭のカマ焼き、豚の生姜焼き、胡瓜とキウイの酢の物、薩摩芋の甘煮、「天鷹酒造」の「天鷹心生酛純米大吟醸」(冷や)、“Chez Akabane”のチーズケーキ、Old Parr(生)