2020.6.4 (木) ツバメ
「おうい雲よ」と呼びかけ「磐城平の方までゆくんか」と話しかけたのは山村暮鳥だ。僕はツバメを見るたび、秋が近づいてきたらどこへ去るのか、それが訊きたくてしかたがない。しかし僕とツバメのあいだには意思を通じさせる手段が無いから、いつまでも確かめられないままである。
空にもっとも多くのツバメを目にしたのは、マレーシアとの国境にほど近い、タイ深南部の街ナラティワートでのことだ。一方、タイ最北部の街チェンライのタナライ通りの街路樹からは、夕刻になると、とんでもない量の、鳥の声が聞こえてくる。既にして薄暗いこと、そして南の国の葉陰の濃さにより、その声の主を目で確かめることはできない。しかしこれもまたツバメの大群ではないかと、僕は考えている。
コロナ騒動のあおりを受けて、ご来店になるお客様は少ない。しかし地方発送をご依頼になるお客様からの電話は、逆にとても多い。9時から10時までは、販売係のオバタタキコさん、サイトーミホコさん、ササキユータ君に、この電話の受け方とメモのとり方を教える。小休止から戻った彼らは、自分たちでおさらいを始めた。以降、僕は終業の17時30分まで、電話による受注作業に当たる。
朝飯 納豆、蓮根のきんぴら、油揚げとカキ菜の炊き合わせ、大根おろしを添えた油揚げの網焼き、切り昆布と人参と豚三枚肉の炒り煮、カキ菜のおひたし、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの夜に残った浅蜊のバター蒸しによる味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華(大盛り)
晩飯 バンブー、らっきょうのたまり漬、らっきょうのたまり漬を使ったミックスサラダ、玉葱のスープ、田舎風パテ、「進々堂」の2種のパン、「共働学舎」のチーズを乗せて焼いた3種目のパン、Petit Chablis Billaud Simon 2016