2020.5.31 (日) 足跡
戦後の、ある疑獄事件について、その糸口を最初に掴んだのは検察庁ではなく国税庁だったと、近しい税務関係者に聞かされたことがある。お金の出入りとは、人がいつ、どこで、何をしたか、つまり人間の営為の足跡に他ならない。
と、大きく構えて始めた今日の日記ではあるけれど、ここから先は大したものでもない。2015年8月から今日までの小遣い帳を、誤って消してしまったのだ。
僕が会計係を務める町内の入金と出金は、紙とコンピュータに記録をしている。支出証拠書つまり領収書も保管している。だからコンピュータの金銭出納帳を毀損しても、復旧は可能だ。しかし個人の小遣い帳は、コンピュータ上でのみ動かしている。消してしまえばそれでオシマイ、である。
「大のオトナが小遣い帳なんて、小学生じゃあるめぇし」という意見もあるだろう。しかしたとえば「あれ、あの本、買ったつもりだったけど、まだ買ってなかったかな」というようなとき、あるいは「一体全体、オレはクルマ関係に、今年はいくら使っただろう」というようなときには、やはりデジタルの小遣い帳は便利だ。
失った部分は仕方ない。そして2015年7月のすぐ後ろに2020年6月の小遣い帳を、取りあえずは作る。
朝飯 納豆、生玉子、蕗の醤油煮、菠薐草の胡麻和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、ズッキーニと茗荷の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 らっきょうのたまり漬と鶏笹身肉とパセリのサラダ、2種のピーマンとセロリのサラダ、たまり漬「鬼おろしにんにく」によるガーリックライス、薩摩芋とスナップエンドウとにんにくのソテーを添えたビーフステーキ、San Pedro Castillo de Molina Merlot D.O.Valle del Rapel 2017、プリン、「共働学舎」のチーズ「笹ゆき」、Old Parr(生)