2020.5.2 (土) 引き絞られた弓の
「フリースなんて着てられないよ」と家内に注意を促されたのは、おととい朝のことだ。家内は早々と、半袖ポロシャツ1枚の薄着になっている。
仕事着に限れば、僕は年間で、以下8回の衣替えをしている。
春:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
晩春:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初夏:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
盛夏:半袖ポロシャツ
初秋:半袖ポロシャツ+長袖Tシャツ
秋:長袖ヒートテックシャツ+長袖Tシャツ
初冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター
真冬:長袖ヒートテックシャツ+長袖フリースセーター+ダウンベスト
上記の「真冬」からは、1週間ほど前の、4月の最終週に脱した。以降は「春」および「初冬」の組み合わせで今朝まで来た。
物質だけでなく、人にも慣性というものがある。否、それは慣性ではなく惰性と呼ぶ方が適当だろう。ストーブを例にとれば分かりやすい。夏から秋になり、その秋もいよいよ熟すころに、人は納戸からストーブを出して火を入れる。そのストーブを仕舞うのは、それを出した晩秋よりよほど気温の上がった初夏直前である。
人は、引き絞られた弓の、本体が折れるか弦が切れるかの瀬戸際まで惰性に支配をされる。そして強い刺激に促されてようやく、まるでバネがはねるようにいきなり変わる。あるいは変える。
本日、僕は「春」および「初冬」の組み合わせから一足飛びに「盛夏」のそれに衣替えをした。「強い刺激」はもちろん、今日の「夏日」に他ならない。
朝飯 納豆、生玉子、揚げ玉と大葉を薬味にした冷や奴、茄子の炒りつけ、大根おろし、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 「汁飯香の店 隠居うわさわ」の「一汁五菜弁当」
晩飯 酒肴4点盛り、菠薐草の胡麻和え、鮪のユッケ風、万願寺唐辛子の網焼き、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、花林糖、Old Parr(生)