2020.4.14 (火) 次々に消す
総鎮守瀧尾神社の春の大祭は、お囃子もなく渡御の行列もなく、神事のみで静かに終わった。日光に春を告げる二荒山神社の弥生祭も、神職や氏子代表による内々のものになるらしい。その二荒山神社、東照宮、輪王寺から成る二社一寺は、今日から今月22日までの拝観停止を決めた。
僕が会計係を務める春日町1丁目は、総会へ向けて4月4日に開かれる予定だった役員会を中止した。それは「密集、密閉、密接を避けよ」との、新型コロナウイルスへの集団感染を避けるための、厚生労働省からの達しによる。更には18日の総会も中止になった。総会は中止でも、昨年度の決算書および今年度の予算案は、作らなければならない。これについては20日に、ウカジシンイチ自治会長と僕のふたりで行うこととなった。
毎年、瀧尾神社の春の大祭および二荒山神社の弥生祭を無事に終えると、我が町内の役員は、各自が積み立てたお金で親睦旅行に出かけていた。これもまた中止。机の左手に掛けたカレンダーの、5月16日から17日にかけての、その予定をインク消しで消す。
所属している栃木県味噌工業協同組合は、2年にいちど親睦旅行を持つ。今年のそれは、ニューデリーを起点としてジャイプールとアグラを巡るものだった。
大昔、南米のどこかには、その味の悪さにより口からはとても摂取できないため、肛門から注入する式の酒があったという。1980年と1982年に訪れたインドは僕にとって、その酒のようなところだった。「ほとんどすべてに辟易しつつ、それでも去りがたい」というやつだ。団体旅行では、ひとり旅のように深部に潜っていくことはできないだろうけれど、楽しみでないこともなかった。しかしこれも中止になり、6月12日から17日までの、その予定もまたインク消しで消す。
朝飯 油揚げと蕪の葉の炒り煮、菠薐草の胡麻和え、牛蒡と人参のきんぴら、納豆、炒り豆腐、酢蓮、ごぼうのたまり漬、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、油揚げと菠薐草の味噌汁
晩飯 ベーコンとチーズ、バンブー、鶏肉とらっきょうのたまり漬のサラダ、スパゲティナポリタン、Petit Chablis Billaud Simon 2016、プリン、Old Parr(生)