2020.4.12 (日) 太陽のふたたび
「彼はもう年金を受け取っているはずだ、普段から家で本ばかり読んでいるところからすれば、この嵐の中でも、変わらず暮らしているに違いない」という安心できる先輩もいれば「彼の店は東京の繁華街の真ん真ん中にある。どこまで続くか分からない泥沼の中で、いつまで苦闘が可能だろうか」と、案じられる後輩もいる。
自由学園男子部35回生の電子連絡網に「皆様へ」と、クラス委員のアカギシンジ君が自分の近況を上げてくれた。それから2時間のうちに5名が、その問いかけに呼応した。僕は6番目に現状の報告をした。以降も日本のあちらこちらから、世界のあちらこちらから電子メールが届き続けている。
神経が太いことは財産だ。あるいは臆病こそが、個人や法人の延命へのもっとも有効な武器かも知れない。僕が供出できる資質は何だろう、それはことによると「鈍さ」かも知れない。
先月28日に開店した「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、きのうも、また今日も明日も複数のご予約をいただいている。そして夕刻になって、明日の朝一番で、またまた新たなご予約をいただいた。来週からは営業を自粛するものの、厚い雲が払われ、太陽のふたたび燦々と輝く日の来ることばかりを、僕は考えている。
朝飯 油揚げと蕪の葉の炒り煮、納豆、炒り豆腐、生玉子、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 バターと杏と無花果のジャムとらっきょうのたまり漬のトースト、ホットミルク
晩飯 生のトマト、玉子焼き、鶏つくねと長葱の餡かけ、らっきょうのたまり漬、うずら豆、浅蜊の味噌汁、「大七酒造」の「皆伝純米吟醸」(冷や)