2020.4.3 (金) 喰えない肴
「日本人は同調圧力が高い。周囲が自粛をしているから自分も自粛、そのような思考停止から、そろそろ脱け出してはいかがなものか」と、3月19日にSNSに書いた人がいる。以降の、新型コロナウイルスの感染拡大については、誰もが知る通りだ。書いた当人は現在、おなじSNSで「政府の対策は後手後手」と、今度は国に批判の矛先を向けている。
「年度末の決算に打撃を与えないよう、3月31日の証券取引が終了した直後に首相が緊急会見を開き、4月1日からの、東京の都市封鎖を宣言する。これは、ある信頼できる筋からの情報だ。即、食料や日用品の確保にかかるべし」と、3月31日の午前にウェブログに書いた人がいる。その人は自分が誤った情報を流したことを、4月2日のウェブログで謝っていた。謝るだけマシというべきか。
東京に実在する病院の名を挙げた上で、そこの「ドクターから」とする注意喚起の文章が、きのう4月2日に、僕のグループLINEのひとつに届いた。グループ内は直後より「シェアします」の嵐になった。ところでその「ドクター」とは一体全体、誰なのか。個人は特定できているのか。
7年ほど前のこと、食卓の話題が悪口、陰口ばかりになったところで「どーでもいーから飲もー」と、場の空気を一瞬で変えた人がいる。もっとも軽薄に見えた人が、実は一番の知恵者だった、という寓話は世に少なくない。
朝飯 菠薐草のおひたし、納豆、蓮根のきんぴら、切り昆布の炒り煮、冷や奴、生のトマト、ごぼうのたまり漬、メシ、浅蜊の味噌汁
昼飯 バターと杏と無花果のジャムとらっきょうのたまり漬のトースト、ホットミルク
晩飯 レタスとチーズのサラダ、トマトとアボカドのサラダ、にんにくのスパゲティを添えた鶏のクリーム煮、Veuve Clicquot Brut、チーズケーキ、Old Parr(生)