2020.4.2 (木) 12本
玉村豊男の「料理の四面体」は、ところにより難解な部分がある。しかし世界中の美味いものが、その調理法も含めて次から次へと紹介されるから、気楽に楽しむこともできる。登場する料理の中で、もっとも僕の食欲を刺激するのは「アルジェリア式羊肉シチュー」だ。
これをきのう、羊の肩ロース1,440グラムを用いて、長男に作ってもらった。「料理の四面体」では香辛料に「真っ赤な唐辛子の粉」が使われる。ウチには3歳児のいるところから、それは避けられた。目の前に運ばれた肉とじゃがいもからは、クミンが香った。用意をしたのは赤ワインだった。しかしクミンであれば、むしろ白酒が似合う。
じゃがいもと1,440グラムの肉は、おとな4人と幼児ひとりでは食べきれない。「アルジェリア式羊肉シチュー」は、昨夜に続いて今夜も食卓に上った。今日こそはワインではなく白酒をコップに注いだ。羊の脂を透明の蒸留酒で流す気分には、格別のものがある。
「飲むと馬鹿になる」と言う人もいるこの中国の酒を、僕は2016年の3月に12本、買った。そして今夜は残った2本のうち1本の栓をひねった。4年で10本なら年に平均して2.5本。次もまた12本を買うかどうかは分からない。
朝飯 切り昆布の炒り煮、納豆、菠薐草のおひたし、ハムエッグ、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツの味噌汁
昼飯 バターと杏と無花果のジャムとらっきょうのたまり漬のトースト、コーヒー
晩飯 春雨サラダ、ブロッコリーのにんにく炒めを添えたアルジェリア式羊肉シチュー、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)