2020.3.31 (火) 隠居の桜
食堂の、電気湯沸かし器を置いた左手には、南西に向いた窓がある。夜の明けてくる気配を感じると、僕はすぐに、その窓のカーテンを巻き上げる。あたりが明るくなれば、正面に隠居が見える。その庭の3本の桜のうち、もっとも高いところまで枝を伸ばした山桜は、既にして八分咲きになっただろうか。東の角に育った染井吉野は、三分咲きとも思えるし、あるいは老いて、花の数を減じているのかも知れない。しばらくしたら、その真下に行って、観察をしてみることにしよう。
味噌蔵に阻まれて望めない枝垂れ桜は、紅いつぼみがようやくほどけ加減になってきた。3本のうちこれがもっとも長く咲き続けることを考えれば、この週末から来月のなかばころまでは、愉しむことができるはずだ。
先日、長男の茹でたスパゲティを食べた。業務スーパーで手に入れたトルコ産とのことだった。よって僕も本日、そのスーパーマーケットに出かけてみた。棚にあったのはイタリア産だった。それにしても5キロで939円とは、想像を絶する安さだ。これで美味ければ、反則という他はない。
夕刻、そのスパゲティを米と共に箱に収めて、甘木庵に住む次男へ向けて送る。しばらくしたら味の具合について、訊いてみようと思う。
朝飯 大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、納豆、キャベツとハムのソテー、ひじきとパプリカの炊き物、ごぼうのたまり漬、なすのたまり漬の辛子和え、メシ、キャベツとタラの芽の味噌汁
昼飯 長葱のつゆで食べるざるうどん
晩飯 チーズの「日光味噌梅太郎白味噌」漬け、TIO PEPE、じゃがいもとマッシュルームのグラタン、パテ、茹でたグリーンアスパラガス、鶏笹身肉のチーズはさみ揚げ、Petit Chablis Billaud Simon 2016、プリン、Old Parr(生)