2020.3.30 (月) 黄身しぐれ
きのうの雪が、いつから降り始めたものかは知らない。しかし開店準備を取りかかるころには、すでにして水気を多く含む、雪よりはミゾレにちかいものに変わっていた。ミゾレならやがて雨になり、だから雪かきの必要もないのではないか、とも思われた。しかしお客様の足元は、いかにも良くない。そう考えて、販売係のハセガワタツヤ君とササキユータ君には雪かきを頼んだ。
その、雪をかいたところが今朝は見事に乾いている。今日のお客様には、それほどの不便はおかけしないで済む。やはり、雪はかいておいて良かった。
昼に所用があって、90分と少々を留守にする。帰ってスーツを仕事着に着替え、手を洗ってうがいをする。そして蔵の中を抜けて「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ顔を出すと、本日最後のお客様に間に合った。お客様は和室の専門職でいらっしゃり、隠居の造作についても、いろいろとうかがうことができた。きのう雪に阻まれてご予約を取り消されたお客様が、翌日の今日に早速ご来店くださったことも嬉しかった。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、明日から4日間の休みに入る。よって個室の杉の間に飾った花は、花瓶ごと抱えて店に移す。
朝飯 生のトマト、目玉焼き、納豆、茗荷の酢漬け、焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、メシ、万能葱の味噌汁
昼飯 バターと杏と無花果のジャムとらっきょうのたまり漬のトースト、ホットミルク
晩飯 鮭の昆布巻き、菠薐草と榎茸のおひたし、牛タンの塩焼き、じゃこ、里芋と「しいたけのたまり炊」の炊き合わせ、鰆の「日光味噌梅太郎白味噌」漬け焼き、胡瓜のぬか漬け、茗荷の酢漬け、「飛良泉本舗」の「山廃純米吟醸HAKUCHO」(冷や)、黄身しぐれ、Old Parr(生)