2020.3.27 (金) 初日の準備
朝食に特化した「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、明日は開業日だ。きのうはお取引様から、胡蝶蘭や花の盛り籠が7基も届けられた。それを今朝は、長男とタカハシリツコさんが隠居に運んだ。今朝も、胡蝶蘭と盛り籠が各ひとつずつ届けられた。それは僕と長男で運んだ。
所用にて、昼前より県南に出かける。13時30分に日光宇都宮道路の今市I.C.を降りて、JR日光線のトンネルをくぐる。そこから上がって赤信号で停まると、タカハシさんは隠居の外で歩道の雑草を抜いていた。
17時を過ぎて、花の「花一」がワゴン車で花を届けに来る。これもまた、お取引様からのものだ。数は胡蝶蘭が5基に盛り籠が2基。ワゴン車の女性ふたりを隠居に案内し、以降は長男とタカハシさんに任せる。
終業後に本日出社の社員たちと小さな集まりを持ち、明日の「汁飯香の店 いんきょ上澤」について話す。それを済ませて後はふたたび隠居へ行く。
隠居の床の間にはこれまで何年ものあいだ、今井アレクサンドルによるガーベラの絵を掛けていた。2011年3月の東日本大震災から立ち上がろうとしているときに、今井が僕を励ますため、くれたものだ。しかし現在、それほど広くない隠居の座敷は花で満たされている。よってこれらのあるうちは、床の間は地味にしておこうと家内は言う。
母屋から持ち来たのは、季節を問わない双幅の掛け軸だ。床の間には大抵、一幅でも双幅でも掛けられるよう、3つの鉤手が天井ちかくに取り付けられている。長男が脚立に上って、その幅を調整しようとする。ここで初めて、それらが3つとも錆び付いて動かないことを知る。
双幅の掛け軸は結局のところ、大きく間を空けて掛けざるを得なかった。当座はそれらのあいだに花器を置いて、凌ぐつもりである。
朝飯 紅白なます、塩鮭、納豆、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、胡麻豆腐、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、大根と大根の葉と椎茸の味噌汁
昼飯 豚三枚肉と切り昆布の炒り煮、塩鮭、塩昆布、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、梅干しによるお茶漬け
晩飯 「食堂ニジコ」の酒肴其の一、其の二、其の三、其の四、ソース焼きそば、3種の日本酒(冷や)