2020.3.18 (水) 人造人間
宇都宮東病院のバスが、開店前より事務室に横付けをされる。今日は健康診断の日だ。この、年に1度の健康診断を、僕は恐らくこれまでに37回は受けているはずだ。それだけ受け続けても、調べる項目がいくつあるかは覚えていない。
今回こそ忘れないうちに挙げてみれば、それは検尿、身長と体重と腹囲の測定、心電図による心臓の検査、視力と聴力の測定、血圧の測定、医師の問診、胸部とバリウムを飲んでの胃部のX線撮影の順で続いた。おととしの健康診断で左1.0、右0.1以下だった視力は、同年の秋に受けた白内障の手術で三焦点レンズを入れた結果、本日は左右とも1.2を記録した。まるで眼球のみ、人造人間になった気分だ。
そして最後に控えるのが採血。僕は、歯医者では、口の中で道路工事まがいのことをされても平気である。白内障の手術は、鼻歌交じりで受けた。しかし血管に針を刺されることだけは、いつまでも慣れない。皮膚に青く浮く血管に針を刺されるということが、不気味でならないのだ。特にこの健康診断では、採血管を3本も取りかえる。その際には、微妙な振動が針を伝って血管にまで届く。勘弁してくれと言いたい。
それはさておき今日は健康診断のために朝食を抜いていたから、昼が近づくに連れて空腹は否応なしに募る。そこで「大きなおむすびは好まない」と嫌がる家内を説得して、ウチとしては大きめなそれを作ってもらう。昼はこれで凌ぎ、しかし夕刻になれば、腹はまたまた減る。そして夕食の水餃子を待ちきれず、胡瓜のぬか漬けをかじり始める。
昼飯 たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」と塩鮭、豚三枚肉と切り昆布の炒り煮を具にしたおむすび
晩飯 胡瓜のぬか漬け、薩摩芋とタラの芽の天ぷら、春雨サラダ、紹興酒「古越龍山銀龍」(燗)、水餃子、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)