2020.2.23 (日) 不思議の根拠
ウチの前で日光街道と交わる会津西街道が渋滞をしている。クルマはきのうから多かった。そして今日はきのう以上に混んでいる。三連休なら、その初日の土曜日がもっとも混みそうなものだが、不思議なこともあるものだ。あるいは渋滞の専門家からすれば、不思議でもなんでもない現象なのかも知れない。
道は、ちょうどよく流れているのがもっとも良い状態だと思う。そして閑散としている、あるいはクルマが高速で通り抜けるだけにくらべれば、また「賑わい」という観点からすれば、渋滞も、それほど悪いものでもないと思う。
事務室からは店の様子がガラス越しに見える。店が混み合うたび、事務室から店へ移動をして、販売を手伝う。あるいはお客様に商品のご説明をする。
各々のお客様が、それぞれの移動手段でお見えになるにもかかわらず、店というものは、混むときには一気に混む。そして空くときには一気に空く。そしてそれを日に何度も繰り返す。それが不思議でならない。あるいは人の心理や行動の専門家からすれば、不思議でもなんでもないことなのかも知れない。
販売係から配置転換されたタカハシリツコさんが掃除をしている隠居にも、日中に何度も足を運ぶ。隠居には、厨房を除けば4つの部屋がある。午前中は、そのもっとも奥まった部屋に、庭に面した6畳と8畳から茶箪笥や外した襖などを運び込んだ。これは、客間の掃除を一気に進めるための準備だ。今月の26日には、お客様用のテーブルが据え付けられる。それまでに、ほとんど一切の掃除は済ませておかなければならない。
午後にはタカハシさんに乞われて、より高い脚立を隠居に運ぶ。築百数十年前と思われる隠居の廊下には天井板がなく、垂木が露出をしている。そこに砥の粉のような白い汚れがある。より高い脚立は、それを濡れ布巾で拭くためのものだ。
空が、快晴を保ったまま暮れていく。ウチは、お客様が途切れない限り、店は閉めない。本日、店は定時を20分すぎて閉まった。
朝飯 牡蠣の佃煮、牛蒡と人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」によるお茶漬け
昼飯 バターとママレードと無花果のジャムとらっきょうのたまり漬のトースト、ヨーグルト
晩飯 トマトとソーセージとピーマンのスパゲティ、Petit Chablis Billaud Simon 2016、チーズケーキ、Old Parr(生)