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清閑 PERSONAL DIARY

2017.1.19 (木) 日光MG(2日目)

4時台に目を覚ます。服を着て小脇にコンピュータを抱え、ロビーに降りる。そうしてウェブショップに、きのうの夕方から今朝にかけてご注文をくださったお客様へ宛てて、受注確認書は金曜日にお送りすること、特に到着日指定のない場合には、商品は同日に出荷する旨のメールをお送りする

研修会場には9時に集合。ニシジュンイチロー先生による利益感度分析の講義が完了するやいなや、第4期のゲームに突入する。

きのうの第3期に次期繰り越しした研究開発の青チップを活かし、30円以上で1度に5個の販売を続ける。途中「得意先倒産」の特別損失カードを引いたところで、昔のカーグラフィックの表現を借りれば「カムに乗った」感じになる。以降は「独占販売」のラッキーカードも引き当てて、平均31円で31個の販売。経常利益119円を上げ、第1期からの累積損を一掃する

普段は時間切れで割愛されることの多い「ビジネスパワー分析」が、昼食後にできたのは良かった。

第5期初に限度枠一杯の202円を長期借り入れする。アタッチメント付き小型機械を手放さないまま大型機械を購入する。広告宣伝の赤チップを買い、9個製造、7個販売の体制を整える。競合他社が大きくなるに連れ、出まわる材料は払底する。国内、国外を問わず複数の市場から材料を集めるため資金繰り表の残り行数は見る間に減っていく。それでも材料が買えないときには戦略チップを次期繰り越しする。

資金繰り表が最後の1行になったところでカワナベコージンさんが大阪市場に大量販売を試みる。ここでカワナベさんに売らせては第5期が終わってしまう。それを阻止するため、普段なら見向きもしない最高値23円の市場に僕も参入する。販売を試みた7個のうちの3個が売れる。ほかの誰かもカワナベさんより安値で入札に成功する。間もなく第5期の激戦が突然、終了する

MGは勝ち負けのゲームではなく、勝った者が偉いわけではない。実力は持ちながら、下位の卓で模擬演習を続ける人がいる。名を捨て現金残高のみ高めようとする人もいる。しかし表彰のあった方が競争は熾烈の度を増し、非常時の状況判断力も鍛えられるだろう、ということで、それが設けられているのだと思う。

今回は、第5期終了時に725円の自己資本を叩き出したタケシトーセーさん、次いで656円のヤナギダトシマサさん、このふたりが揃って頓死する珍事が発生した。具体的に言えば、来期に備えての、材料あるいは戦略チップの次期繰越をする間が無かったのだ

よって今回の最優秀経営者賞は、自己資本は3位の563円ながら、次期繰越の条件を満たしていた川崎から参加のイチカワアイさんが優秀経営者賞は同505円の僕が、またもうひとつの優秀経営者賞は、広島から参加のタナカタカシさんが同489円で、それぞれ獲得をした。

僕とタナカさんの自己資本の差は僅々16円。僕がタナカさんを超えられたのは、第5期の49行目で大阪市場に安値で売った商品3個のお陰である

マネジメントゲーム2日目の夕刻はいつも忙しい。遠方から参加の方々は、皆が感想文を書いているあいだに次々と帰路につく。あるいは僕は先生に促され、筆を置いて締めの挨拶をする。打ち上げに参加をする方々の、食事を始めてから駅に向かうまでの時間を計算する。

日光MGは、会場を提供してくれる「一心舘」の女将ヌマオマリコさん自身がMGをする人のため、諸事は滞りなく進められ、主催者はとても楽をさせていただいている。そしてそのヌマオさんの手配してくれたイタリア料理屋「カミーノ」でグラスのワインにひと息をつく。

第4期の「カムに乗った感じ」は終生、忘れないことにしよう。


朝飯 「一心舘」の朝のお膳
昼飯 「一心舘」の昼のお膳、らっきょうのたまり漬
晩飯 「カミーノ」のあれやこれやそれや。グラスの白ワイン

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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