2020.2.12 (水) 隠居の厨房
3月下旬に開業する、朝食に特化した「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、今日は厨房器具が設置をされる。企画担当の長男および調理担当の家内は日本橋高島屋へ出張中のため、現場監督は僕に託された。
昼食を早めに済ませて事務室で業者を待つ。13時に冷蔵庫が運ばれてくる。「職人さんは…」と、運転手が言う。「職人さんと言われても…」と困惑しているところに厨房機器の会社「タニコー」のトラック2台が到着をする。「なるほど職人さんとは彼らのことだったか」と、先ずは3人を隠居に案内する。
現場にもっとも近い駐車場を教え、隠居にトラックを後退で入れられる戸を開く。彼らはすぐに要領をのみこみ、次の行動に移った。そのうち厨房を設計した「リビングカマトク」のアキザワマサアキさんも到着する。
家庭用のそれよりはるかに大きな冷蔵庫やガス台や調理台が、果たして築150年の伝統家屋の、狭い隙間を縫って奥まで入れられるものだろうか。しかしさすがは本職、4時間と少々という時間は要したものの、すべては真新しい厨房に隙無く収まった。
一方、僕はその4時間と少々のあいだに家屋の内外をくまなく回り、これから解決すべきこと30件弱を箇条書きにした。試験操業は、1ヶ月の後に迫っている。
朝飯 茹でたブロッコリー、鮭の焼き漬け、豚三枚肉と切り昆布の炒り煮、細切り人参の炒り煮、沢庵の油炒め、ふきのたまり漬、メシ、若布と菠薐草の味噌汁
昼飯 バターとらっきょうのたまり漬とブルーベリーのジャムのトースト、ヨーグルト
晩飯 生のトマト、白菜漬け、Petit Chablis Billaud Simon 2016、ハッシュドビーフのソースをかけたスパゲティ、CHATEAU DUCRU BEAUCAILLOU 1982、チーズ、TIO PEPE