2020.2.3 (月) タンスの手前にタンスを置く
タンスの手前に更にタンスを置けば、奥のタンスは使えない。しかし当の本人は、その自らの行いに、いささかの奇天烈さも感じていない。奥のタンスの中には、その人にとっての「お宝」が納めてあるのだろう、そして手前のタンスでは、日常の衣服が日々、出し入れされているのだ、多分。
タンスの手前に更にタンスを置く人を、しかし僕は嗤えない。
僕の本棚は奥行きが29cmある。時が経つに連れて、古い本は奥へと押し込められていき、新しい本が手前に増えてくる。そうするうち、奥には一体全体、どのような本があるか分からなくなった。
「はて、自分はあの本を持っていたはずだが、それはどこに行っただろう」と、このところ考えることが多くなってきた。そして今日は遂に、本棚の整理に手を着けた。整理、とはいえ捨てた本は1冊も無い。読み終えた本の一部、および当分のあいだ読まないだろう本を、空いている最上段に移しただけだ。それでも本棚は隨分と風通しの良い見た目になった。
脚立を降りたところに孫が節分の豆を撒きに来た。よってその様子を1枚だけ写真に撮る。「1枚だけ」とはいえ今の写真はほとんど紙には焼かない。だれか写真についての新しい数助詞を考えてくれないか。
朝飯 納豆、牡蠣と切り昆布の甘辛煮、蕪と蕪の葉の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、広島菜漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、大根となめこの味噌汁
晩飯 千切りキャベツと生のトマトと茹でたブロッコリーを添えた牡蠣フライ、Petit Chablis Billaud Simon 2016、チーズ、Old Parr