2020.1.29 (水) 忘れていた感覚
子供のころ、熱を出すと、半割にしたアスピリンを噛みつぶし、水で流し込んだ。それがもっとも効く解熱法と、大人たちから教えられていたからだ。翌朝は大抵、光輝燦然とした爽やかさと共に目を覚まし、日常に戻った。しかし大人になると、熱は下がっても、その爽やかさは、とんと感じられなくなった、残念でならない。
今朝は、ほんの少しではあるけれど、その、数十年も忘れていた感覚を覚えつつ目を覚ます。時刻は4時をすこし過ぎていた。「眠りを妨げられるほど強い雨が降る」と予報されていたのは、関東地方でも、どのあたりだったのだろう。
雨は午前の中ごろに止んだ。景色はコマ落としのような速度で光を取り戻しつつ、空はやがて真っ青に晴れ上がった。
「平熱に戻っても、2日間は人との接触を断って安静にすべし」と、インフルエンザの患者は医師から指示をされる。その言いつけを守りつつ、楽は楽だけれど、どうにもずる休みをしている気分を拭えない。
果たして自分は全快したのだろうか。それを確かめるため、平時と同じ量のうどんを茹でてみる。時刻は18時18分。うどんはすこし多く感じられたものの、すべて胃に収まった。
食後、6日ぶりに入浴をする。脱衣所で測った体重は55.4Kg。先週の、鬼怒川温泉でのそれより2キロほども減っていた。現在のBMIは19.4。僕は太る体質ではないため、元へ戻すには、結構な時間がかかるかも知れない。
朝飯 ベーコンと菠薐草のソテー、ふきのとうのたまり漬、メシ、レタスの味噌汁
晩飯 玉葱の熱い汁で食べるざるうどん