2019.12.9 (月) あたらしい仕事の始まり
首尾良く3時台に目が覚める。すぐに起きれば二日分の日記を書き、製造現場に降りて少々の仕事をこなし、更には味噌汁の準備までできる。冷蔵庫には、いまだ揚げ湯波が残っていた。即、電子ポットにいつもより多く水を入れ、スイッチを押す。
インドやその周辺の国々では、少女からお婆さんまで、食事の前には長い時間をかけて、石臼で香辛料を擂りつぶす。それにくらべれば、味噌汁はとても簡単に作れるスープだ。ダシは前夜のうちに、水を張った鍋に適当量の煮干しを投げ込んでおけば、それで済む。
ザルに取った揚げ湯波に熱湯を注ぎ、油を抜く。それを鍋に入れて弱火にかける。若布は塩を流水で洗い、粗く刻む。三つ葉も刻む。若布を鍋に入れるのは、ダシに味噌を溶かした後だ。三つ葉は汁をお椀によそった後に、生のまま浮かべる。味噌汁をお椀の縁まで満たすのは、これが少なければ悲しいからだ。
朝食は僕の場合、腹を満たすために、あるいは仕事に必要な糧として食べるものではない。生きていく上での楽しみのひとつとして食べる。特に家にいる限り、これを欠かすことはできない。
ウチの蔵の裏手には、築百数十年の木造建築が動態保存されている。ここで来春の彼岸より朝食屋を始める。店の名は「汁飯香の店 隠居うわさわ」とする。今朝の、瀧尾神社タナカノリフミ宮司の朗々とした修祓の、特に「さきわえたまえ」は有り難かった。
朝飯 茹で玉子の醤油煮、五目ぬた、納豆、ベーコンとピーマンのソテー、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当
晩飯 胡瓜と蕪の浅漬け、春菊の胡麻和え、筑前煮、しその実のたまり漬を薬味にしたジーマミー豆腐、鰆の西京焼き、浅蜊の味噌汁、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、柿