2019.12.7 (土) 同級生の十七回忌
内臓に持病を抱えていた同級生ハセガワヒデオ君は2003年12月、仕事へ向かう途中の名古屋駅頭に倒れ、帰らぬ人となった。江古田の斎場に横たわるハセガワ君は、黒いタキシードを着て、赤い靴下を履いていた。僕は通夜にこそ伺ったものの、とんぼ返りをして、翌日の告別式は家内に任せた。
以降、毎年12月にはかならずハセガワ君の墓参りが、同級生のあいだで行われてきた。しかし僕は年末の繁忙を理由に、これに加わることは一度も無かった。今回も、一旦は参加できない旨を幹事のノリマツヒサト君に伝えた。この集まりは、十七回忌に当たる今年を最後として、以降は持たれない。僕は迷った末に前言を翻し、出席を決めた。
東京に初雪の可能性を、きのうの予報は伝えていた。本日の本蓮沼には、傘を差さなくても差し支えないくらいの雨が降っていた。法要には、ハセガワ君のお母さんも含めて17名が集った。iPhoneの方位磁石によれば、ハセガワ家のお墓は西方を向いていた。17名がすこしずつ供えた線香の煙は、冬の曇り空に静かに昇っていった。
来年からこの集まりは持たれないとはいえ、同級生のうちの何人かは、お参りをしてくれるだろう。ハセガワ君のお母さんの、益々の健勝を祈りたい。
朝飯 鮭の昆布巻き、五目ぬた、スクランブルドエッグ、揚げ湯波とオクラとブロッコリーの淡味炊き、ごぼうのたまり漬、メシ、なめこの味噌汁
昼飯 「富久鮨」のあれや、これや、それや、他あれこれ、日本酒(燗)
晩飯 「鞍」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)