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清閑 PERSONAL DIARY

2019.11.29 (金) 「困った」の理由

吐く息が白くなったのは、この秋に入って今日が初めてのような気がする。1970年代前半の東京では、息は、10月のうちに白くなった。むかしはそれだけ寒かったのだ。

8時すぎに事務室に入ると、家内と長男と販売係のササキユータ君がそろって困った顔をしている。訊けば本日は、販売係のタカハシリツコさんが宇都宮の福田屋百貨店で試食販売をするためホンダフィットを使う。残る営業車は三菱デリカだが、23歳のササキ君は保険の関係から、これを運転することはできない。運転できる製造係の面々は、年末ギフトの荷造りに追われて手が離せない。長男には既にして予定が入っている。それが「困った」の理由だった。

簡単な話である、運転は、僕がすれば良い。即、三菱デリカに商品が積み込まれる。助手席にササキ君を乗せて会社を出たのは9時ちょうど。先ずは日光の早見商店さん、そこでギヤを四輪駆動に切り替えて、赤い神橋のたもとから金谷ホテルさんへの、S字を描く急坂を登る。

日光からは所野の裏道を辿る。日光カンツリークラブの前のY字路を左に折れて山道に入る。「日光より綺麗ですね」とササキ君が口を開いたのは、日光江戸村の先を右折し、鬼怒川に架かる新大瀞橋を渡っている最中だった。

四半世紀ほど前までは、僕も商品の配達をしていた。そのときにも、車窓から見られる紅葉は、鬼怒川と川治の両温泉を繋ぐ道中のそれがもっとも圧倒的と信じていた。緑の渓谷と葉の紅の綾なす景色が、人をして「より綺麗」と感じさせるのだろう。

帰社して事務室の時計を見ると、時刻は10時37分。紅葉の最盛期の日曜祝日であれば、丸一日を要したはずの行程である。


朝飯 生玉子、大根と豚三枚肉の炊き合わせ、ブロッコリーとウィンナーソーセージのソテー、揚げ湯波と大根の葉とじゃこの炒り煮、胡瓜のぬか漬け、しいたけのたまり炊、メシ、里芋と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 4種の漬物と牛肉の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」炊き、ピエンロー、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、ロールケーキ、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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