2019.11.1 (金) 世界でいちばん簡便なスープ
4時30分より味噌汁の準備をする。ミルクパンにふたり分400ccの水を入れ、そこに煮干し4尾を投入するだけだから、所要時間は数十秒。1982年に訪ねたモルジブ共和国のグライドゥー島では、夕食の何時間も前から、小学生くらいの女の子が石臼で香辛料を擂りつぶし始めた。味噌汁は、世界一、作ることの簡便なスープだと思う。
ところで子どもの頃の一番の楽しみは何だっただろうと考えれば、ウチの事務長だったコイズミヨシオさんの家へ泊まりに行くことが、その筆頭に挙げられる。コイズミさんの家には僕より年長の男児3人がいて、とても賑やかだった。
コイズミさんの家で出てくる食べ物が、これまた美味かった。ウチでは食べたことのない諸々に僕はいちいち感心して、ある日、味噌汁の具を訊ねたら「菜っ葉」と教えられたから、家に帰って菜っ葉の味噌汁を作ってくれるよう頼んだところ「菜っ葉では分からない」と言われてしばし呆然とした。あの「菜っ葉」とは、今にして思えば大根の葉ではなかったか。
きのうオフクロの生前の友人コンドーさんが立派な大根を持ってきてくれた。よって今朝はこの葉をを刻んで味噌汁の具とした。コイズミさんの家の「菜っ葉」はやはり、大根の葉だったような気がする。
朝飯 ハムのソテーを添えたスクランブルドエッグ、牛蒡と人参のきんぴら、茹でたブロッコリーと生のトマト、胡瓜と大根のぬか漬け、ふきのたまり漬、メシ、大根の葉の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のたぬき玉子とじ蕎麦
晩飯 「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬け、胡瓜と大根のぬか漬け、豆乳鍋、麦焼酎「ひゅうが晴」(お湯割り)、薄皮饅頭、Old Parr(生)