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清閑 PERSONAL DIARY

2017.1.3 (火) 同窓会

深夜とおぼしき時間に応接間の電話が鳴る。「誰だ、こんな夜中に」とベッドから降りようとすると、その呼び出し音は2回で切れた。枕頭のiPhoneを見ると時刻は1時31分だった。しばらくするとまた電話が鳴った。今回も2回で切れた。夜遊びをする誰かのポケットの中で、携帯電話がたまたまウチの番号を発信してしまったのかも知れない。

はじめの電話から2時間が経っても二度寝はできそうにない。3時36分に起床する。

「おとといの日記ができていないと焦燥する」とは、ここにしばしば綴ることだ。今朝は仕方なしの早起きを僥倖として、おとといときのうの日記を一気に書く。そしてその勢いを以て、今日の日記の前半までも書いてしまう。

聖ヨゼフ幼稚園から今市中学校まで、おなじクラスになったり、また離れたりしながら付き合い続けたイトーカツユキ君から連絡を受けたのは12月なかばのことだった。「中学卒業時の同窓会を企画している。ついてはそれに来られるか」というのがその電話の内容だった。幹事を買って出てくれたイトー君の苦労には報いなければならない。出席する旨の返事をして今日の日を待った。

ウチは、人が休んでいるときこそ忙しい商売である。更には昼ごろが一番、店は混む。正午からの同窓会に20分ほど遅れて駆けつける。会場には想像していたよりも多い、僕を含めて15名が集まった。前回の同窓会は何と25年前の開催だったという。はじめは中座しようと考えていたけれど、そういうわけにはいかない。結局は最後までいて、しかし2次会には参加せず、タクシーで帰社する。

中学生時代、またその数年後に催された同窓会の写真を自分のアルバムから複写し、各自に配るまでしてくれた幹事のイトー君には厚く御礼を申し上げたい

普段は優れたフランス料理屋でも、年始めの2日から4日まではカレーライスかハヤシライス、という”Finbec Naoto”を夜、家内と長男との3人で訪う。そして薄桃色のテーブルクロスのかけられた席に着いて「正月の夜は静かなことが一番」と、しみじみ感じる。


朝飯 雑煮
昼飯 「奴寿司」の宴会膳、日本酒(冷や)
晩飯 “Finbec Naoto”のフォアグラのテリーヌエスカルゴのオーブン焼きサラダオニオングラタンスープカレーライスチーズの盛り合わせ、ワインリストのロワールの白ワインのうち2番目に安かった”Pouilly-Fumé”、アップルパイ、コーヒー

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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